地域防災について考える  会員 西川 純子

熊本商工会議所女性会3月例会では、地域防災について学ぶため、昨年5月に一般公開が開始された【熊本県防災センター】へ視察見学に行ってまいりました。

熊本県防災センターは、熊本地震及び令和2年7月豪雨等の経験を踏まえた災害対応拠点として建設され、熊本県内における災害対応の指令拠点のみならず、九州を支える広域防災拠点としての機能強化を図る施設として運用されています。

今回は、1階の展示・学習室にて、展示パネルやプロジェクションマッピング、VR、防災書籍等により、県内で起きた過去の大規模災害での経験から得た教訓や災害対応について学ばせていただきました。特に地域防災においては、「自助・共助・公助」の3つの柱が重要で、地域の安全と災害への備えは、個々の意識と地域社会の協力によって築かれます。

自助は、災害時に自分自身や家族を守るための行動です。熊本県防災センターでは、災害のメカニズムや対策について知ることができ、自己防衛の重要性を理解しました。また、VRで災害を疑似体験し適切な行動や備えの大切さを痛感しました。

共助は、地域社会全体が一丸となって支え合うことです。災害発生時には、隣人や地域の人々と連携し、助け合うことが不可欠です。プロジェクションマッピングや展示パネルを通じて、地域防災の重要性を再確認し、地域コミュニティとの結束の大切さを実感しました。

公助は、行政や関係機関が地域の安全を確保することです。熊本県防災センターの設立や運営は、行政の取り組みの一例ですが、私たちも地域社会と協力して行政に声を届け、防災施策の充実を図ることが必要です。 緊急時には、この「自助・共助・公助」の3つの柱が地域の安全を支えます。私たち女性会会員企業は、地域に根付いた中小企業者が多いため、これらのキーワードを胸に刻み、地域の防災に積極的に貢献していきたいと強く感じました。

 その後、会場を変えてホテル熊本テルサでランチ会が開催されました。会員同士の交流もでき、大変有意義な時間となりました。

<商工ひのくに 6月号>

熊本商工会議所会報誌『商工ひのくに』

〈女性会活動報告〉より