不安と不自由を経験した私たちができること 理事 藤平佳子

不安と不自由を経験した私たちができること

理事 藤平佳子

8月25日 女性会の有志達で球磨村神瀬の災害ボランティア活動に参加しました。人吉から球磨村に入った途端、風景が変わりました。報道で見聞きしていましたが、実際に見た風景は筆舌に尽くしがたい状況でした。(国道219号線は、法面が崩れ道路が狭くなっているところがあります。※通行許可証が必要)鉄橋が落ち、2階にまで水が達した跡がある家や土砂に埋もれた家。道路も狭まり、まだまだ手付かずの状況です。被害に遭われた方々はどんなに不安な思いをされているだろうかと胸が痛くなりました。神瀬保育園へ支援物資をお届けし、公民館の清掃をさせていただきました。7月豪雨からもうすぐ2ヶ月が経とうとしていますが、元の平穏な暮らしへ戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。微力ですが、これからも応援したいと思いました。

後日談ですが、弊社のお客様で人吉市内に事務所をお持ちで、球磨村渡地区にご自宅がある方に当日の様子をお尋ねしました。「夜中に近所の人から『避難するよ!』と連絡をもらい、慌てて必要最小限の荷物を持ち、避難した。雨は降り続いていたがここまで酷くなるなど予想しておらず、後で荷物を取りにいけると思っていたが、屋根が少ししか見えないくらい浸かってしまった。連絡がつかなかった近所の人が亡くなってしまった。川の向こう岸に親戚がいるが、橋が落ちてしまったので20分で行けたところが1時間半もかかるようになった」と答えてくれました。実際に災害に遭われた方のお話を聞き、「まさか」ではなく「もしかしたら」と思い早めに行動することが大切だと改めて感じました。

最後に、清掃作業や支援物資の受け取りなど現地で手配してくださった保育園の方々、通行許可証などナビゲートして下さったかめきちさん、大変お世話になりました。そして、支援物資のご協力をいただいた皆様ありがとうございました!


<商工ひのくに 11月号>

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